【マンガ感想】透明な同居【XOY】

『透明な同居』

という作品を読みました。

※ネタバレ注意

 

「XOY」とはなんぞや

 


「XOY(ジョイ)」と読むらしいです。

今流行りの無料漫画アプリです。

 

ちなみに私は、Ipadでこのサイトのアプリをダウンロードして

漫画を読んでいますが、スマホやPCでも読めるようです。

 

サイトのホームにログインボタンがありますが、私は会員登録をしていないので

ログインせずに読んでいます。

 

このサイトの運営側がどういった形で利益を得ているかはわかりませんが

合法的に無料で漫画を読むことができるサイトです。

 

漫画を読んだ感想

 

いい幽霊作品でした。(語彙力)

 

あらすじとしては、

幽霊が視えないふりをしている主人公・袖崎百合が

引っ越し先に住み着いていた幽霊・高野純と出会い、互いに惹かれあっていく

というストーリーです。

ちなみに、完結している作品です。

 

高野君の、幽霊としての心境がものすごくリアルでした。

 

存在しているのに死んでいる。

動けるのに、動けない。

触れられない、聞こえない、視えない。。

 

彼自身がピュアで穏やかな性格なため、そういった

負の感情が垣間見えるたび、胸が苦しくなりました。

 

百合さんが幽霊と関わらないように生きてきた理由も

とても共感できるものとなっており、だからこそ二人をもの凄く応援したくなります。

 

本当に素敵な作品で、最終回を読んだ後は喪失感に襲われました。

 

もっとこの作品に浸っていたかった…。

 

そういうわけで、アフターストーリーを

勝手に書いてみました。↓

 

透明な同居・第二幕

 

目が醒めると、目の前に私がいた。

 

「どういうこと…?」

 

目の前にいる私・袖崎百合は白いベッドに仰向けで横たわっていた。

腕にはチューブが繋がっており、チューブの先には液体の入った

ビニール製の袋があった。

 

天井も、壁も、床も白い。

三人も入れば満員御礼な狭い個室である。

 

「ここは、病院…?」

 

私は今、仰向けで寝ている「私」のことを上から見ている。

浮いているのだ。

ハッとして、自分の手を見る。

透けているような…いないような…。

 

そういえば昔、聞いたことがある。

自分が寝ている間に、体から霊体として自分が抜けてしまう

幽体離脱という現象である。

 

「とにかく、自分の体に戻らないと」

 

私は、自分の身体に手を伸ばしたが

触れることすら出来ず、そのまま通り抜けてしまった。

 

「どうすればいいのよ…。このまま…ずっと?」

 

コツ…コツ…

 

途方に暮れていると、部屋の外から控えめな足音が聞こえてきた。

廊下を歩いているようだ。

 

コツ…コツ…

 

足音は、こちらの部屋へ向かってきている。

通り過ぎるのだろうか、それとも…。

 

コツ…コツ

 

足音が私のいる部屋の前で止まった。

 

「誰なの…?」

 

カラカラカラ…。

 

ゆっくりと、病室の引き戸が開く。

 

そこには、白衣を着た高野純がいた。

 

不安そうな顔をした純は、引き戸を後ろ手で締めつつ

ベッドに横たわった私をみて小さく息をはいた。

 

 「百合さん…僕は…」

 

純を見て私は、懐かしさと困惑に

脳みその一部がとても冷静になっていた。

 

「写真でしか見たことなかった黒髪…」

 

言い終わらないうちに、横たわる「私」の足元に浮いていた私と

純の目線が交差した。

 

 

****

 

 

深夜にも関わらず、ナースステーションには3~4人の看護師がいた。

夜勤組である。

 

 

「302号室の袖崎さん、って高野先生のお知り合い?」

「あぁ、袖崎百合さんね。高野先生の目の前で事故に遭われたらしいわ…」

「意識不明のまま三か月経でしたっけ」

「だから高野先生、袖崎さんのこと気にしてらっしゃるのね」

「高野先生優しいから…」

 

 

高野先生、高野先生、って皆うるさいのよ。

 

角っこの机で一人黙々とPCに入力をする看護師・原田彩乃は

イライラしていた。

 

学生の頃から、ずっとずっと純を見てきた。

大学だって純の志望校を調べて、同じ大学へ行くために頑張って、

就職先だってママに協力してもらって純と同じ病院に入った。

 

純の側にいてあげたい。

私が一番、誰よりも純を知っている。

 

インクの出ないオレンジ色のボールペンを握りしめ、

原田彩乃は呟いた。

 

「袖崎百合…」

 

 

続く(嘘)

 

小説を書いた感想

 

恥ずかしい

 

 

おわり。