【2.体験談】巷で有名なICLを受ける話【感想(適正検査編)】

手術に必要な事前検査を受けてきました。

レーシックのように、すぐには手術を受けられないようです。 

 

※↓前回のあらすじ

 

まずは眼科でICLの手術を受けたい旨を伝えてみる

 

私は「新宿近視クリニック」という所に電話をしました。

病院の決め手は、交通の便が良いからです。

いい病院は他にもあるのでしょうが、よくわかりませんでした。

 

HPにあった連絡先に電話をしてみると、

愛想のいい女性の方がお出になられました。

以下、うろ覚えのやりとり。

 

「はい、新宿近視クリニックです。本日はどうされましたか?」

 

「はい…えーっと…」

 

ここで、ICLという単語をド忘れしてしまった私

 

「あの…目にコンタクトを入れる手術をしたくて電話しました」

 

「はい、ICLの手術ですね」

 

アホみたいな受け答えをしてしまってとても恥ずかしかった28歳ですが、

普通に通じました。よかったです。

 

その後、電話のやりとりに緊張しすぎた私は

具体的なやりとりの内容をあまり覚えていないのですが、

 

とりあえず必要なことは、

 

20日くらい前からコンタクトを装着してはならない

(眼球のカーブを正確に調べるためらしいです)

 

・30万円くらいの手付金が必要

(残りのお金をローンで支払うなら、審査の為に自分の会社情報も必要)

 

 だそうです。

 

検査を受けてみる

 

メガネ生活も20日が経ち、

現金30万円(!)を鞄に忍ばせた私は、

「適性検査」なるものを受けにクリニックまで行きました。

 

ほとんど路線沿いだったので、

全く迷わずに辿り着くことができました。

(※凄く嬉しかった)

 

辿り着いてからは、緊張のあまり記憶が曖昧ですが、

下記のような流れで進んでいきました。

 

 

受付で「予約したネコザワです」と伝える。

  ↓

女性スタッフに、にこやかに問診票を渡される

  ↓

問診票に、病院の初診で聞かれがちな質問の回答を書き込む

(持病はありますか?とかそんな感じのやつです)

  ↓

カラオケに置いてありそうな厚めのタッチパネルを渡され、

目の構造やレーシックやICLの手術内容の動画を視聴する

  ↓

色々検査する。(メイン)

 

 

遠くの気球を見たり、緑と赤で濃く見える方を答えたりする

眼科検診でお馴染みの検査だけでなく、

顕微鏡みたいな機器を覗きこんだ先に青い世界が広がっている検査や

利き目を調べる検査など、色々検査をしました。

 

私の目、徹底解明!」みたいな

自分ゴシップの見出しが頭をよぎりました。

 

 

検査が終わったら、また次の検査です。

今度は黒目のサイズを測るために、瞳孔を開く目薬をさしました。

 

目薬が効いてくるまで待つ時間があるのですが、

最初の検査で私をエスコートしてくださった男性の先生(好青年)に

待ち時間が暇だという旨を遠まわしに伝えました。

 

「待っている間、kindleで書籍を読んでいても大丈夫でしょうか」

(目に何かしら影響が及ぶことを懸念)

 

「全然構いませんが…読みにくくなってくるかもしれません。

それでもよければ、問題はありません」

 

よくわかりませんが、とりあえず許可を貰ったので

目薬を点眼後、暫くkindleで小説を読んでいました。

 

すると、どうでしょう…

 

だんだん文字に焦点が合わなくなってくるのです。

 

仕組みは良くわかりませんが、メガネを外して

且つ適正な距離をとることで何とか文字を認識できるような感じです。

顔をしかめて新聞に読むおじいちゃんみたいな気持ちで

小説を読んでいました。

 

ちなみに、間をあけて合計二回くらい点眼をしました。

 

この後が一番曖昧な記憶になっているのですが、

別室(個室)に案内されて黒目のサイズを測ったり、

今までの検査結果を展開してもらったり、お金の話や、不安に思っている話や、

その他少し気になったことを質問したりしました。

以下、その時の会話

 

「ねこざわさんは角膜の厚みも十分ありますので、レーシックも可能ですが、

ICLを希望ということでよろしいですか?」

 

「はい、ICLでおねがいします。」

 

「ねこざわさんは、黒目のサイズが平均より少し大きいため、ハログレアが発生しやすくなります。夜、瞳孔が開くと、目に挿入したコンタクトレンズよりも瞳孔の方が大きくなってしまい、コンタクトからはみ出した部分から見た景色と、コンタクトを通して見た景色とで見え方に差分が出てしまい、その見え方の差分で夜間に見る光が眩しく感じやすくなるんですね。そのうち脳みそが補正してくれるので、そういった眩しさも感じなくなってきますが…。ICLの手術をすることは確定ですか?それとも、まだ検討中ですか?」

 

「…検討中です。(断れるように予防線を張っておこう)」 

 

「わかりました、それでは一応手術の説明を致しますね。」

 

「手術内容は最初に動画を見ていただいた通りです。レーシックは、(簡易説明)また、ICLは(簡易説明)という風に手術をしていきます。ちなみに、レーシックを希望されるのであれば、このまま手術室にご案内することも可能ですが、よろしいですか?」

 

「いえ、大丈夫です(ちょいちょいレーシックを推してくるなぁ…)」

 

「ICLですと、ねこざわさんの場合は屈折値が-5D未満な為、¥598,000となります。しかし左目に乱視が入っているため、料金が少々上乗せされます。乱視用は片目につき¥54,000となりますので、合計すると¥652,000となります。なお、レーシックだと保険を適用できることもありますので、金額もだいぶ下がりますが、よろしいですか?」

 

「いえ、大丈夫です(屈折値とかよくわからないけれど、一応私はギリギリ安いお値段+αの範囲で収まったんだなぁ。それでもやっぱり値段高っ!しかし、なぜレーシックをここまで推してくるのだろうか。レーシックを受けた方がいい理由でもあるのだろうか)」

 

「…実は僕、レーシックを受けて以降、視力の戻りもなくて、治療を受けてよかったな、って思っているんです。でも、ICLはレーシックと違って角膜を削る必要もありませんし、支払う金額に無理がないのであれば、ICLをおすすめします。」

 

「(!?)」

 

「手術やその他、何か質問などございますか?」

 

「…先生は、なぜICLではなくレーシックを受けたのでしょうか。」

 

「それは…流行っていたからですね。まわりのみんなも受けていましたし、値段的にも払えない金額ではなかったので。ICLもその頃にはあったのですが、知名度もそこまで高くはありませんでしたし、何より金額が高くて。もともとICLというのは、レーシック希望者の中でも角膜が薄くて手術ができない方にのみ案内していたものなんです。」

 

「それじゃあ、もし今改めて手術をするとしたら、先生だったらレーシックとICL、どちらを希望されますか?」

 

「ICLですかね…。ただ、手術自体はどちらも難しいものではありませんし、どちらがおすすめかは人によりますね。体質的な問題だったり、金額的な問題だったり、どちらかしか選択できない場合もありますので。」

 

「ありがとうございます(なんだか、腹をくくることができた気がする)」

 

「ちなみに、ICLを希望される場合は、ご予約金として¥300,000が必要となります。こちらはレンズ代としていただくものであり、ご入金いただき次第レンズの取り寄せとなります。なお、ご入金後に手術を取りやめになってもご予約金お支払い後の返金はできかねます。手術を受けるのは検討中とのことですが、どうされますか。」

 

「あっ、支払います」

 

その後、日常生活での注意事項やら誓約書やらを書類で説明いただき

(瞳孔が開いていてよく見えなかった)

お金を支払い、書類や目薬(手術の数日前から点眼が必要)をいただき

クリニックを出ました。

 

帰り道

 

その日は、晴天でした。

春先らしくぽかぽかと暖かく、日差しが眩しかったです。

 

もう、眩しすぎて目が開けられない。

 

瞳孔が開いているだけで、こんなにも世界が違って見えるものなのですね。

まず、空なんか絶対に見上げられません。

日向のアスファルトの照り返しすら眩しくて眩しくて、

日陰を選びつつ、物凄く薄目で、且つ手で目元に影を作って

やっと歩くことができました。

傍から見ると、ものすごく頭が痛い人のように見えたかもしれません。

この眩しさが本当に新鮮で、思わず設定を作って脳内で遊んでいました。

 

「吸血鬼と人間のハーフとは辛いものだ…

血に飢えない代わりに、日光がこんなにも

眩しいなんて…」

 

とまぁ、不便なのに楽しかったです。

 

帰宅後

 

鏡で自分の目を見て驚きました。

 

瞳孔が…開いている…! 

 

そういう薬を点眼してきたので当たり前なのですが、

獲物を見つけた時の猫ように瞳孔が開いており、

私…今、小説に出てくる美少女の描写にありがちな「黒目がちな瞳」をしてる!

眼球だけかわいい!って思いました。

 

折角なので、うすしお氏(旦那)に

私の眼球がかわいいアピールをしてみたのですが、

「すごいね」と言われただけで、いまいち反応が薄かったです。

男って、瞳孔の大きさに関心ないのだろうか…。

 

 

追記:その後の記事です。↓

 

 

おわり。